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基本コンセプトから「サブコンセプト」への派生

さて、前回は販促の話を一旦ストップして、「基本コンセプト」について触れてみました。
今回はその続きになります。今回もお付き合いよろしくお願いします。


■メインコンセプトとサブコンセプト

基本コンセプトが固まって来たら「サブコンセプト」へ派生をさせていきます。
どちらもコンセプトであることには変わりはないのですが、基本コンセプトは前回説明した通り、これから始める店づくりにおいて土台・ベースとなる考え方です。人間で言えば骨格ですね。
サブコンセプトはその基本コンセプトに「肉付け」をする方法です。基本コンセプトを実現させる為に必要な手段に当たります。 ここでは大きく4つのサブコンセプトに分けてみます。


 

●立地コンセプト

どこに店を構えるか? オフィス街なのか住宅街なのか商業区域なのか、あるいはそれ以外なのか?といった立地のタイプをまずは考えていきます。 また、駅前なのか郊外なのか、その地域が持っている雰囲気はどんなものか、建物の家賃や広さ、多層階の建物なら何階か?など細かくイメージを具現化していきます。不動産業者や自分の足を使った踏査などで情報を収集していくと良いでしょう。


 

●店舗イメージ・デザインコンセプト

どういう店構えにするか? 雰囲気やテイスト、イメージカラー、どんなロゴでどんな看板をつけるか、ホールや個室の広さはどれくらいか? と具体的に居酒屋の中と外の姿形を具体化していきます。 実在する店舗の「これいいな」と思う様な写真などを集め、情報を蓄積してみましょう。 


 

●ターゲット(顧客)コンセプト

メインターゲットはどういうお客様か? 性別や年齢・年代、男女の比率はどれくらいか、またその客層はどのような生活スタイルなのかまで調べながら想定してターゲットを明確にしていく必要があります。 また、そのそのターゲットのお店を利用する動機(ファミリーで利用、会社帰りにちょっと一杯など)まで明確にしておくと、よりイメージし易くなるでしょう。


 

●メニュー・商品コンセプト

お客様に何を提供するのか? 料理やお酒のメニューや特徴、セールスポイントを明確にします。平行して、価格や提供の方法、味のレベル感やボリューム、メニューの商品数などをイメージしていきます。 重要なのは、どうしてもその方向に考え方をもっていかれがちですが、単に「おいしい料理を出す」というだけではなく、その料理がどうおいしいのか?どうお得なのか?などがはっきりすると、より鮮明なイメージになります。


 

■サブコンセプトと基本コンセプトの関連付け

大切なことは、上記のサブコンセプトはとても重要な項目ですが、それぞれのサブコンセプトは独立はしませんし、独立していてはいけません。 あくまで基本コンセプトを実現する手段としてのサブコンセプトである為、基本とサブは両方をしっかり関連付けながら、ブレない様に考えていく必要があります。
それぞれのサブコンセプトを試行錯誤しながら明確化していくことで、更に基本コンセプトが固まってくるはずです。繰り返しになりますが、基本コンセプトとサブコンセプトは、それぞれをきちんと関連付けながら交互見直しつつ考えて行く様にした方が良いでしょう。