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お店の「事業計画」が繁盛の成否を決める【前編】

さて、前回までお店の情報収集について触れてきました。
今回よりいよいよ「事業の計画」について掘り下げていきたいと思います。
今回もお付き合いよろしくお願い致します。

■どのような計画を立てなければいけないか?

ひとえに開業の計画といっても、立てるべき計画は一つではありません。
最低でも、下記の計画は立てる必要があります。

●資金計画

・当たり前の事ですが、居酒屋を開業するにも経営するにもお金が必要です。開業するのに幾らかかるのか、開店後に安定して運営するためにいくら位のお金を確保しておくか、こういったことを試算し、またその資金をどの様に調達するのかなどを計画します。資金を金融機関から融資を受ける場合には、その返済計画も必要になります。

●売上計画

・開業した居酒屋で月々いくらの売上が必要になるかも考える必要があります。これまた当たり前の事ですが、月々の売上=利益ではありません。売上から原価を引いて残ったものが粗利益(売上差益)です。さらにその粗利から借入金の返済や家賃、給与などに充当されるのですから、「借りた金を返して、自分も飯を食いながら営業を続けていくためには幾ら売上を稼がなくてはいけないのか」がきっちり見えていないと、後々の資金繰りがとんでもないことになりかねません。そうならない為の売上と損益のシミュレーションが必要になるのです。

●店舗計画

・お店をどこに出すか、という立地から物件探しと契約、店舗内外装の施工業者の選定、店名・ロゴや店舗デザインの作成、同時に厨房のレイアウトや厨房機器の選定、什器や備品の選定などを行います。居酒屋は立地が非常に重要視される業種です。「出す場所を間違えたら負けたも同然」です。また、外装(特にファサード(正面))はお店の顔ですし、内装や厨房の出来がお客様やスタッフの導線や快適さに大きな影響を及ぼします。計画中に一番ワクワクする所かもしれませんが、しっかり考え、吟味しなければならない部分です(一番お金もかかる部分ですしね)

●商品計画

・居酒屋としてお客様に提供するメニューの選定やそのレシピ、単品ごとの単価と利益の設定、食材の選定や仕入れ先との交渉や契約、メニューブックの作成などを行います。一品づつ、しっかり単価と粗利を算出しましょう。また、ボリュームなどと価格のバランスも重要です。バランスの悪さは、お客様の不満に直結します。それがライバル店の競争に負ける要因になりかねませんので、繰り返し試作や試食、他店の調査を行いながら吟味しましょう。

まだ、他に計画は必要ですが、その説明は次回後編にて触れてみたいと思います。

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